初めての人は次の手順でとにかく動かしてみましょう。
まず をクリックして別窓に表示される7行の文字列全体をマウスで選択して,シミュレータ画面左側の「テキストデータ入出力用窓」にコピーを丸ごと貼り付けてください。
画面左上の「動作開始」ボタンを押すと動き始めます。 止めるときは「停止」を押してください。
以上はすでに作成して保存してあったプログラムを再生実行する例です。 通常は機械語命令を空色の画面の中に直に書き込んで実行します。 以下はその詳しい説明です。
左の緑の部分がコンピュータを操作する部分です。 左上部の窓には機械語命令の解説が出ます。 左中央の窓はプログラムの保存・再生のための入出力窓です。 左下部の黄色の正方形はドット描画用の画面です。
中央部分の空色の部分がメモリです。 00000000から11111111まで256個の番地がありますので下方は画面をスクロールして見てください。 各番地には16ビットの2進列が入りますが,それを8ビットずつに分けてあります。 特に冒頭16番地分の内容は「1」の部分がドット描画面に赤く表示されます。 メモリの各行の右端の「10進整数」ボタンをチェックすると,そこに書かれている数字列を10進整数として解釈します。 10進整数の場合は扱える値は-32768から32767です。
右の空色の部分が条件フラグとレジスタです。 条件フラグの値は0または1です。 レジスタは8個あり,内容はそれぞれ16ビットの2進列です。 右端にはレジスタの値を10進数の整数として表示する窓があります。
(1) 機械語の書式については「機械語命令一覧」のボタンを押して一覧表および詳細解説ご覧ください。
(2) メモリの好きな番地以降に半角文字の0と1だけを使って機械語命令によるプログラムを直に書き込んでください。 プログラムを書いた番地の「10進整数」ボタンはチェックしないでください(機械語は2進列なので10進整数で解釈されると正しく動きません)。
(3) レジスタや条件フラグにも値を書き込むことができます。 書き込まれた値は動作開始時に取り込まれます。 ひとつのレジスタの2進列と10進整数の窓に異なる値を書き込んだ場合は「ゼロ」以外が書かれている方の値が取り込まれます。 両方ともゼロ以外の場合は2進列が優先されます。
(4) プログラムの先頭番地を「実行」のボタンで指定してください。
(5) 実行モード(高速連続実行/低速連続実行/解説・1ステップ実行)をボタンで選んでください。 解説・1ステップ実行モードを選ぶと,指定されている番地の機械語命令の内容解説が出ます。
(6)「動作開始」ボタンを押すとプログラムが実行されます。 解説・1ステップ実行モードの場合は1ステップだけ実行されます。
(7)停止するのは次のいずれかの場合です。 「停止」ボタンが押された場合。 機械語の停止命令が実行された場合。 実行ポイントの内容が正当な機械語命令でない場合。 メモリの最後の行を超えようとした場合。
書き出しボタン(「←←」)を押すと,その時点でのメモリ,実行ポイント,レジスタ,フラグの全状態がテキストデータで窓に書き出されます(窓の中の既存のテキストデータは消えます)。 テキストデータをコピーして外部のエディタなどで保存してください。 テキストデータはカンマと改行でデータを区切った文字列であり, 各行の先頭の M, D, P, C, R がそれぞれ,メモリ,「10進整数」をチェックした番地,実行番地,条件フラグ,レジスタ,を表しています。 内容がゼロのメモリやレジスタについてはデータを書き出しません。
保存したテキストデータを再生するには,「消去」ボタンで窓をきれいにしてから,窓にデータを外部からコピーしてください。 読み込みボタン(「→」または「→→」)を押すとメモリ,実行ポイント,条件フラグ,レジスタがデータ通りに設定されます。 「→」の場合はデータに登場しない番地やレジスタについては現状を維持します。 「→→」の場合は,初めにメモリ,実行ポイント,条件フラグ,レジスタをすべてゼロ(初期値)に戻してから,データ通りに設定します。
テキストデータの再生の際には先頭が「M,」「D,」「P,」「C,」「R,」のいずれでもない行は単に読み飛ばされます。 したがって上の方でクリックして出てくる「初めての人のための例」の1行目のようなコメント行があっても構いません。 各行末のカンマ以降にもコメントを書いても構いません。 「M,D,P,C,R,」がすべて揃っている必要もありません。